rurudo×綾里けいし『カルネアデス』スターターブック / KADOKAWA

9月25日にMF文庫Jより刊行の新プロジェクト『カルネアデス』の情報が詰まった1冊!
B5サイズ・32ページのフルカラー小冊子が登場!
『天使警察エル』などrurudo先生オリジナルキャラクターが織りなす世界観を一足早くお披露目!
文庫収録予定カラーイラスト大型版や、rurudo先生×綾里けいし先生の記念対談、世界観設定、
試し読み、限定掌編ストーリーなど、rurudo先生ファン必携のアイテムです。

――とある満月の夜。
引っ込み思案の悪魔・イヴはお腹を満たすため、人間から恐怖心を得ようとしていた。
だが、心優しいダメ悪魔である彼女は、今日も人を怯えさせることに失敗する。
なんとか、彼女が挽回を図ろうと足掻いていた時だった。
闇夜を眩い光が切り裂いた。

「見つけた、『逃げ羽根のイヴ』!」
「罪もない人間を怖がらせ、その恐怖心から悪魔としての糧を得ようなどと
不届き千万!天使の目からは逃れられないと知りなさい!」

高らかなセリフと共に現われたのは、天使警察のエリート警察官。
今まで、イヴは捕まっては脱獄をくりかえし、逃げに逃げ続けてきた。
そのため軽犯罪とはいえ、重ねた罪は懲役五十年に達している。
そんな『逃げ羽根のイヴ』を捕らえるため、ついにエリートであるエルが派遣されたのだった。

明るい月夜の下、一夜の追走劇がくりひろげられ―――
まんまと、エルはイヴに逃げられる。
だが、それで諦めるエルではない。
ここに、エルとイヴの追って、追われての関係が始まった。

だが、事態は予想外の方向へ転がっていく。
スラム街に現れた、第三の敵。
異形の怪物に変貌させられた人々の襲撃から、協力しての逃走――
その果てに、二人は天使警察署長・シャレーナに命令される。

今、この世界ではなにかが起きている。
スラム街を中心とした事件には、イヴの持つ情報が役に立つだろう。
故に、エルとイヴは共同で捜査にあたること。
ここに、真逆のバディが結成された。
嫌がるエルとイヴだったが、二人は徐々に絆を深めていく。
そして、エルとイヴが追う事件は、他の種族をも巻き込んでいく――。